Monday 25 January 2010

転出

かえるさんのこの曲の素晴らしさ。
無事に部屋にネットを繋ぐことに成功。。

http://12kai.com/numa/numa432.mp3



転出 詞・曲 かえるさん


私がいなけりゃこの町は変わってしまう
金木犀はもう、匂わない
私がかけた魔法 私がかけた魔法


肉屋の親父は私のいない月曜を知る
八百屋は火曜に私の買わない野菜を売る
水曜の朝は集められた空き缶が減ってる
木曜の夜中いつもはなくなるおつまみが残るコンビニ


私がいなけりゃこの町は変わってしまう
金木犀はもう、匂わない
私がかけた魔法 私がかけた魔法


あなたは手ごたえのない週末を眺めてる
書評にあがった平積みの新書を手に取る
有線でかかるありふれた歌が胸をさす
いつも楽しみにしていたラジオを聞き逃していたと気づく日曜


私がいなけりゃこの町は変わってしまう
金木犀はもう、匂わない
私がかけた魔法 私がかけた魔法




この曲の何が素晴らしいかって、メロディはもちろんのこと、
雑多あふれるポップスは、
「私がいなくてもなんら変わることはない」
という、ある種の諦観と若者特有の世間への敵視と
それらに対するシンパシーが多く歌われているのに対して、
「私やあなたがいないければ、世界はどうしても変わる、あなたのいない穴」
に、ついて、日々、日常の瑣末な事柄から歌い上げているからだ。

誰かがいなくなって、変わらない日常なんてありえないのだ、
ということを思い知る。

そんな、inイギリスdays
この歌の余韻をイギリスにきて、深く深く噛み締めている。


そして、イギリスに来て、はじめてお米をお鍋で炊いた。

はじめてなのに、芯が残ったり、焦げ付いたりすることがなかった。

家庭科の教員免許が伊達ではないと立証されてよかった。笑

それにしても、お鍋を開けた瞬間に、ふわぁっとしたご飯の香りと、

立ち上る湯気に真っ白いご飯を見たときは、

本当に幸せを感じた。。



今の私にはWW2で、砂漠でパスタをゆでたイタリア兵を

馬鹿にすることはできない。笑

食って本当に大事なんだなと思い知る日々。

ちなみにこの日のメニューは親子丼。

本当に美味しかったし、幸せでした。。

Sunday 24 January 2010

生き返るということ

今まで書けなかったこともあるし、

明日もこんなにネットに触れるか、わからないので、

少し多めに記事を書きます。



生き返るということ。



日本人はよくお風呂に入って「ふぁー生き返るなあ」といい

また湯上りに「ああ、生き返ったよ」と言います。



あれは文字通り生き返ってるんだとイギリスに来て思いました。



たっぷりとした湯につかり(いわば子宮にも似た命のスープ)

一日の垢、疲れを落としきり、生き返る。

また新しい自分で一日を始めなおすための、

宗教行為にも近しいものだと実感しました。



日本人の行為や、生活習慣にあるあれこれは、

死生観のあらわれでもあると思います。

一日の中になんども死と再生の行為がある。

死と再生を繰り返しながら、日々を乗り越えていく。

これが日本人の生活観だと思います。



「いただきます」にしてもそう、

そこかしこに、死と生のやり取りがみえる。



一日をリセットし、リフレッシュすることに長けては、

日本人の生活習慣の右に出るものはないと思いました。



まず、屋内は土足厳禁であること。

靴を脱いで足を伸ばし、地べた(床)に寝っころがることが、

どれだけの安息と充足を生むことか、はじめて知りました。

室内で靴を脱ぎ、油断するということが、

どれだけ精神と引いては肉体を開放してくれることか。。



永住するなら、日本だなと力強く断言しちゃいます。



明日から、また学校です。

授業は日本とは違って、生徒同士で対話をする形式になってます。

中国訛り、アラブ訛り、トルコ訛りと生徒の国それぞれの訛りがあり、

なかなか聞き取りが難しく、また、対話形式というのが、

日本になじんだ自分には慣れないので、大変です。



しかも用もないのに知らない人と喋るなんて!!

日本人はシャイなのにね。。

気疲れしてしまいますが、がんばります。



あー日本のお風呂に入りたい。

生き返ったなあー。ふぃーって、一息つきたいです。

人間らしい暮らし

続きを書こうと思ったけど、初日のショックが強すぎて、うまく文章かできないので、
今、思うことを書きます。



私にとって、人間らしい暮らしとは、

「日本人らしい暮らし」であることが、つくづく理解できた。

たとえば、毎日のお風呂であるとか、出来合いのものよりも、

自分で野菜を切り、火を通し、味をつけたもの、手料理を多く食べること、

だとか。

日本人のお母さんは偉い。出来合いのものといえば、子供のお弁当に

冷凍食品を少し使うこと、くらいじゃないだろうか。

個人的には、それにさえも、抵抗があったのだが。。

それにしても、こちらの冷凍食品文化には、衝撃を覚える。

まず、種類が豊富、棚ひとつ分どころじゃない、

少なくとも、通路二つ分はあろうかと思われる種類の多さ。

加えて、安い。

それでも「食べること」は日本人的感覚からいうと、

日々の糧として命を「いただく」ことであるから、

誰の手が加えられたかわからない、流通の所在が不明な

冷凍食品ばかり食べるのは、心身ともに抵抗を感じる。。

まあ、一番の理由は「そんなんじゃ栄養が取れねーだろ!」

に尽きるのだけれど。。

そんなわけで、新しくできた日本人の友人のおかげで、

ようやく生活基盤も整い、人間らしい生活を送ることができて、

ずいぶんと精神的に安定してきたと思う。

あとは、母が送ってくれた荷物さえとどけば、、

三ヶ月くらいならば、安定した心持で、生き抜けるのではないかと思っている。

お願いしたのは、日本の本と、絵の具とこまごました日用品、食品など。

イギリスは日曜日に一度晴れたきりで、

ずっと曇りか小雨が続いている。

気分の良い、休日などに、スケッチブック片手に、

出かけることでもできたらなと、

少しだけ明るい気持ちでいる。

これでスカイプができたら、きっと向かうところ敵なし、なのだけど。。

Saturday 23 January 2010

渡英一日目

1月16日 出発の日

前日は新宿中華料理店で夕食、新宿のデパチカでおやつ。
ヤングインに泊まる。ベッドが高い316号室。
AKIさんの持ってきた、DVDで『天才マックスの世界』を観る。
るんるん楽しい、最後の夜。

翌日は7時過ぎに出発、
京王地下のロッカーから荷物をピックアップして成田へと向かう。

新宿→お茶の水→錦糸町→成田空港(9時45分着)

途中、どうしても我慢ができず、電車のトイレへ。。

10時に手続きをし11時過ぎに搭乗手続き。
母とPINK師匠AKIさん、初顔合わせ。
変な組み合わせである。

この三人で、いったい何を喋るんだろうか?笑

搭乗ゲートをくぐり、飛行機へ。
すでに心細い。母と、秋葉さんの顔が忘れられない。
せめて笑顔で別れれば良かった、
あるいは、もっと前日に泣き倒して別れを惜しんでおけば良かった
と深い深い後悔が襲う。

12時間にもおよぶ、長い、飛行機の旅。
することもないので、『カール爺さんと空飛ぶ家』を観る。
老夫婦の歴史に泣けて泣けてしょうがない。
また日本を思う、泣く。
AKIさんのもたせてくれた「ららら科学の子」を読んだり、
寝たりして過ごす。

イギリス着。入国手続き。
着いて早々、タクシーが事前情報より高くてびっくり。
JTBの人の手続きで乗り込まされる。
暗い長い道、また心細くなる。

ホームステイハウス着。


続きはまた今度書きます。